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【鬼滅の刃】炭治郎と「炭売り」の気になる疑問・竈門家の住まいの考察

鬼滅の刃
  • 第1話で炭治郎はどうして炭を売っていたの?
  • 炭治郎の顔が真っ黒だった理由は?
  • 炭治郎たち竈門家が、山奥に住んでいた理由は?

そんな疑問を解決します。

『鬼滅の刃』の主人公「竈門炭治郎」は、コミックス第1巻1話にて、麓の町へ炭を売りに行きます。

出典:『鬼滅の刃』第1巻1話より

この時の炭治郎がしていた「炭売り」とは、どんな仕事だったのでしょうか。

この記事では、「炭売り」について解説すると共に、炭治郎と炭売りに関する疑問について書いていきます。

目次

炭売りとはどんな仕事だったのか

人々の生活必需品である炭(木炭)を作って売る仕事、それが炭売りです。

山間に住む人が農閑期の冬を利用して、焼いた炭を町へと売りに行く、というものでした。

炭売りの仕事と時代背景

炭は、はるか昔から燃料としてはもちろん、その他様々なことに使われてきました。

炭治郎たちが生きる大正時代(1912年〜1926年)でも、暖房や炊事に使うために生活必需品であったわけですね。

とくに冬は寒いので暖房が必要ですから、大量の炭が必要になります。

そんな時に炭売りは、炭治郎のように炭を町へ売りにきていたわけです。

現代の炭の用途例

令和の現代では、家庭用燃料としての役割は石油・ガス・電気が多くを占めていますが、炭の使用がなくなったわけではありません。

キャンプやバーベキューなどレジャー用や、焼き鳥・うなぎの蒲焼・焼肉などに、炭による遠赤外線効果を使った「炭火焼き」として使われていますね。

燃料としての用途に限らなければ、絵のデッサン用の木炭鉛筆(チャコールペンシル)の材料とか、農業の土壌改良材としても利用されています。

炭売りは山間の人たちの冬の副業だった(竈門家は例外)

炭治郎がおこなっていた炭売りという仕事ですが、実は「山間の人たちが農閑期の冬にする仕事」です。

炭売 読み方:スミウリ(sumiuri)
山間の人たちが農閑期の冬を利用して焼いた炭を売りにくること
季節 冬

出典:weblio辞書

つまり、「(普段は農業している)山間の人たち」の仕事であるため、住まいは山間にあったり、山の麓にあったりしたはずです。

ですが、炭治郎たち竈門家は、山奥に住んでいました。

それに、あの家の他に住まいがあるような描写もありませんでした。

いくら炭の材料が山にたくさんあるからといって、一年中を山奥で過ごす必要はないはずです。

では、どうして竈門家は山奥に住んでいたのでしょうか。

炭治郎たち竈門家が、山奥に住んでいた理由

炭治郎たち竈門家の炭売りという仕事が「山に住む人たちの冬の副業」ではなく、「火を扱う炭焼きとしての専業」だったから、ではないでしょうか。

山には炭(木炭)の材料、つまり「木」が大量にあるから、という理由はもちろんあったかもしれませんが、

それよりも、竈門家に代々受け継がれてきた、神への奉納舞「ヒノカミ神楽」に山奥の環境が必要だったから、という説が濃厚かと、ぼくは思います。

炭売りは冬の風物詩

炭売(すみうり)と言う言葉は、冬の季語でもあります。

冬になると炭はよく売れますから、炭売りの人が町へよく顔を出したはず。
昔は冬の風物詩のようなものだったんでしょうね。

ちなみに炭売りの人たちは、顔の黒さで炭売りとわかると言われていたようです。

炭売
すみうり
三冬
炭屋/売炭翁


冬のはじめ山住みの人たちが焼いた炭を町に売りに来ること。または、炭を売りに来た人のこと。顔の黒さで炭売とわかると言われた。

出典:きごさい歳時記

第1話で炭治郎の顔が真っ黒だった理由

炭を作ったり取り扱ったりする時に、炭の粉末が空気中に舞い上がったり、炭を触った手で顔を触ったりすることが多かったからですね。

『鬼滅の刃』第1話の冒頭で、炭治郎が母に「顔が真っ黒じゃないの」と言われて拭いてもらうシーンがあります。

出典:『鬼滅の刃』第1巻1話より

この時期の炭治郎も炭売りの例に漏れず、炭で真っ黒になった顔を町の人によく見せていたのかもしれませんね。

炭治郎と「炭売り」まとめ

最後に、炭売りとしての仕事で培った技術を遺憾なく発揮した炭治郎の、あのエピソードの名言を書いて終わりにします。

俺、炭焼き小屋の息子なんで!料理は火加減!
村田さん達に米炊きと魚焼きの技術を褒められて、ドヤ顔(どやさ!)の炭治郎の言葉。

『鬼滅の刃』134話より

以上、【鬼滅の刃】炭治郎と「炭売り」の気になる疑問・竈門家の住まいの考察でした。

本記事は、各箇所の引用先ならびに、以下のサイト・書籍を参考に書いています。
森林・林業学習館|日本の伝統技術「炭焼き」
・鬼滅の刃をもっと楽しむための大正時代便覧(大正はいから同人会/辰巳出版)

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